『京都西陣 未来へつなぐ架け橋プロジェクト』2024最終プレゼン ~西陣会館

未来へつなぐ架け橋プロジェクト

伝統と革新が織りなす未来への道筋

まだまだ残暑厳しい9月13日、6月にスタートした『京都西陣 未来へつなぐ架け橋プロジェクト』2024ですが、キックオフ、中間プレゼンと約4か月の期間を経て、ついに最終プレゼンの日を迎えることとなりました。

最終プレゼンを行ってくれたのは、上田安子安子服飾専門学校の7名の若き才能あふれた学生たち。
当日は少し緊張気味ではありましたが、自らが企画・デザイン・製作した作品の魅力を一生懸命にプレゼンしてくれました。今日の内容を通して、伝統と革新が織りなす未来への道筋が少し見えてきたのではと感じています。

創造的発想で伝統に新たな命を吹き込む

学生たちが企画・デザインした作品には、伝統工芸に対する深いリスペクトと、若者ならではの大胆な発想が見られました。

例えば、既成概念にとらわれない、一つの作品で服とカバンの2WAYでのファッションを楽しめる作品、また西陣織の生地をアパレル商品としてではなく、インテリアとしての創造物として「西陣織の植木鉢」としての企画提案など、創造的発想で伝統に新たな命を吹き込むかのような作品を多く見ることができました。それら作品には西陣織の伝統的な価値を損なわずに、モダンなライフスタイルにもマッチする商品を生み出すという創造的アイデアがあり、我々を含め、審査をされた西陣織に精通されているプロフェッショナルな方々も大いに魅了されたのではないでしょうか。

若い世代が切り開く伝統工芸の新たな可能性

今回のプレゼン会は、学生たちが伝統工芸と向き合い、そこから生まれる新たな価値をどのように現代に届けるかを考える貴重な機会であったと考えます。

また、審査をしてくださった方々による的確なフィードバックを受けながら、彼らの創造的発想はさらに研ぎ澄まされ、実際の商品化に向けた具体的な道筋も見えてきました。

若い世代が持つ新しい視点と、プロフェッショナルの経験と知識が交わることで、伝統工芸はさらなる進化を遂げることが期待されます。西陣織の残反を使った商品企画は、ただのアイデアに留まらず、未来のライフスタイルやサステナビリティを見据えた新たな可能性を切り開く一歩となるのではないでしょうか。

今回の最終プレゼンを経て、今後のスケジュールとしては下記となります。
まずは、学生たちが主体的に行う、作品の撮影会の実施。ここでも、学生たちのクリエイティブな発想が作品の価値をさらに上げることとなるでしょう。
その後は西陣織会館での作品展示、学校主催のイベント等での展示など、学生たちの魅力ある作品は、多くのみなさまの目に触れることとなります。

また、それらの内容に関してはコラム等にて随時発信していきます。
みなさま、ぜひ、ご期待ください!

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